lovelabyrinth.04
『あんたの願いが知りたい。俺はそれが叶えられる為なら何でもするから』
数日前の、星のように光をたたえる真剣な瞳を思い出す。
あの時は、結局何も言えなかったけれど。
どうしてなのだろう。
どうして、いつもこの人は。
やがて蒼が考え込んでいるような顔のまま、読み終えた手紙を畳んだ。
「どうしたの?何か困った事でも書いてあったの?」
「ああ……いや、困った事じゃないんだが」
「では何だ?」
阿紋に尋ねられて、蒼は手紙を封筒に仕舞いながら答える。
「今度、本部で結婚式があるらしい」
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Reservoir Amulet