dreamland.15


そこへ、料理が運ばれて来た。

華憐のマナーは完璧で、今まで一緒に食事をした女達の内の誰よりこういった食事に慣れている様子に見えた。

「あの時……」

デザートを食べ終え、紅茶を飲みながら華憐が不意に口を開いた。

「あの時、私を見て驚いた顔をしていらっしゃいましたよね」

「今朝の話だな」

「はい。ですから、もしかしたら私の事を覚えていてくれているのかと思ったのですが」

蒼はしばらく黙ってからワインを満たしたグラスを置いた。

「覚えていると言うか、見たんだ」

「何処でですか?」

これを今まで誰かに話した事は無かった。

他のどんな事とも違い、自分の中の影のような部分だから。

蒼は決心して口を開く。

「……夢で」

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