lovelabyrinth.25


華憐が再び視線を下に向けて首を振る。

「ううん、そんな事無いよ。蒼さえ、良いなら……いて。此処に」

「ああ、分かった」

頷いて華憐の隣に腰を下ろし、建物の壁に背を預ける。

少しの間、二人は何も言わなかった。

広場から聞こえる音楽も、他に誰もいないこの場所では静けさを壊す程ではない。

「俺のじいさんも他の騎士団の者も皆、あんたに忠誠を誓ってるよ」

やがて沈黙を破って蒼が口を開いた。

「華憐は本当、国の事ばかりで他の事は求めないからな。皆も付いて行きたくなるんだろう」

「……そうかな」

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