preciousjewel.04


隣を歩く華憐に合わせてゆっくり歩いていた蒼は、行き交う人々の向こうに見える店にふと目を止めた。

「蒼?どうかしたの?」

蒼の様子にすぐに気付いたらしい華憐が尋ねてくる。

「いや、どうかした訳じゃないんだが」

「あのお店が気になるの?それなら見て行こうよ」

視線を追った華憐がそう言って、人の間を縫ってそちらに向かった。

「あっ、こら。一人で行くなよ。はぐれたらどうする」

「やっぱりこういうお店が気になるんだね。そうだよね」

先に店の前に立った華憐は、一人で何やらぶつぶつ呟いている。

「やっぱりって何だよ」

「ううん、別に。買って行くなら、私待ってるね。どうせ何処かの女の人にプレゼントするんでしょ?」

アクセサリーを扱った店の方を示して言われ、蒼は眉をひそめた。

「あんた、俺の事を何だと思ってるんだ」

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