dreamland.18


その次の満月の夜、蒼と華憐は再び駅前の噴水で待ち合わせた。

「本当に良かったんですか?」

「ああ。思い出したからには、このままって訳にも行かないだろう」

「……やっぱり知らない方が良かったと思いますか?」

華憐の声が沈み、蒼は大人びた少女の方を見た。

「私が死のうとしなければ、こんな事にはならなかったでしょう。貴方まで巻き込んでしまってごめんなさい」

「あんたはあんたなりによく考えたんだろ?俺がこの世界でやって行けるように色々してくれたみたいだしな」

「世界を渡るには負担が掛かります。貴方は魔力をほとんど使い果たして記憶を失ってしまいました」

蒼は肩をすくめて苦笑した。

「一度世界を渡ればそうなるだろうとは予想してたんだが」

「だから私はこの世界での貴方の記憶を作って、貴方の中に入れました。魔力が回復するまで、せめて貴方が困らず生活して行けるように」

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