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鮮血が飛び散り、信武と阿紋がステージ上に倒れた。

(……どうして?どうして、こんな事に)

膝の上に傷付いた蒼を抱えたまま、華憐は唇を噛み締めた。

あの時戦うと決めた、その選択の結果がこれか。

いつも大切な人達を傷付けて、苦しめて。

誰も救えはしないと、彼は言った。

よく見知ったままの瞳で。

『どうして……貴方が』

『僕には欲しいものがあるんですよ、華憐』

よく見知った微笑みで。

名を呼ぶ響きも、ずっと聞き慣れていたものなのに。

『それを手に入れる為に、邪魔なものは壊すだけです。全て』

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