07


ただその口から発せられる言葉だけが、よく知るものと違う。

『そんな事をしたら、貴方が恨まれてしまうだけなのに……!』

『構いませんよ。それで欲しいものが手に入るなら』

何がどうしてこうなったのか。

ずっと近くにいて、貴方の事はよく知っているつもりだったのに。

『君は僕を、恨みますか?』

『いいえ』

胸を占めるのは、後悔ばかり。

こうなってしまう前に、貴方がこんなに思い詰めてしまう前に、どうして。

『ごめんなさい。私……ずっと貴方と一緒にいたのに、何も分かってあげられなかった。貴方の願いも望みも、何一つ理解してあげられなかった』

- 191 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む


ページ:



Reservoir Amulet