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こんな手段に出る前に、せめて自分一人でも分かってあげられていたなら、別の道があったかもしれないのに。

『では、僕と共に来てくれますか』

差し伸べられた手を見て、首を振る。

『いいえ、それは出来ません。私は王家の者です。どうあっても、この国を民を捨てる事は出来ません』

『……どうしてですか?このままでは国は滅ぶ。君に忠誠を誓う民などもう何処にもいないかもしれない』

『それでも、例え国中の皆が私を恨んでも、私はこの国を愛しています。だから貴方を恨みはしませんが、認める事も許す事も出来ません』

自分の言葉はこの人を傷付けると分かっているけれど、それでも言っておかなくてはならなかった。

話が出来るのは、きっとこれで最後だから。

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