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けれどもしもいつか、この人が立ち止まって、ふと後ろを振り返る事があったなら。

その時に少しでも、この言葉を思い出してくれたなら。

『まだ終わりじゃないから。生きていれば、貴方には幸福な未来がまだあるから』

どうか気付いて。

何も出来なかった自分が、何もかもを引き受けるから。

気付いて、生きていてくれれば貴方は終わりじゃない。

全てを壊すなんて悲しい選択は、もう止めて。

『華憐……』

『私は私の全てを賭けて、貴方の選択と戦います。絶対に屈したりはしません』

よく見知った瞳から目を背けて決別を告げる。

『ではさようなら、紫陽。もう会う事は無いでしょう』

縋る手を無くし、彷徨う心はそのまま終焉へと。

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