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(どうしてなの?どうしてこんな事を許すの、紫陽……!)

傷付いた仲間を見詰め、華憐は血が滲む程強く唇を噛み締める。

今戦いを止めれば、それは敗北を意味する。

それでもこれ以上、自分のせいで誰かが傷付くのは。

「諦めるなよ、華憐」

不意に声を掛けられて、はっと視線を落とす。

蒼が血を流しながら、両手の剣を握って体を起こす。

「まだ勝負は着いてないだろ。あんたは心配せずに、俺を信じろ」

「蒼……」

全ての不安を払うような力強い声と、優しい背中。

華憐はしばらく躊躇った後、頷いて言った。

「うん、蒼を信じる」

「よし。素直な良い子だ」

いつもの調子に、更に心配は薄れて行く。

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