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響が監視室から出て行き一人になると、紫陽は再びモニターに目を向けた。

あの日別れてから、もう会う事も無いと、死んだものと思っていたのに。

『私は自分の全てを賭けて、貴方の選択と戦います』

迷いの無い瞳でそう語った彼女は、今はどんな思いでこのゲームに出ているのか。

昔から国や他人の事ばかりで、その強さは残酷な程で。

それはきっと、何も変わっていないのだろう。

いつも清らかな瞳に痛みを忍ばせて戦いに出るその姿は、張り詰めた美しさがあって。

気高き意志が、常に目を前へ向けさせる。

だから、今一度知りたくなる。

あの強さは、何処から来るのか。

彼女を支え、奮い立たせているものは何なのか。

「是非もう一度話をしてみたいものですね、華憐」

自分の予想が正しいならば、彼女の強さは。





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