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家に着いて華憐が自分の部屋に行くと、信武が言い出した。

「蒼、今朝買い物に行った時美味しそうな酒を見付けたんだ。折角だから一杯やろうよ」

「……別に構わないが」

蒼は訝しげに見返した。

「どうしたんだ、突然。何かあったのか」

「別に何かがあった訳では無い」

腕組みをした阿紋が、真剣な瞳で蒼を見る。

「だが、お前が知っておいた方が良いだろうと思ってな」

「俺が?」

「まあ、とにかく座ってよ。短い話じゃないからさ」

促されるままにソファに腰を下ろし、出された酒に口を付ける。

しばらく無言で飲んでから、グラスを置く。

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