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あの結婚式の夜から二人の様子が何処かおかしかったのは、そのせいだったのか。

蒼は二人を睨むように見た。

「それで何か分かったのか」

「確かな事は言えない。だが、ゲームの主催者と華憐の世話係とは性別も年齢も一致した。また王家が事実上滅んだ後、その世話係の行方は掴めない」

「世話係は現在27歳の男。華憐が小さな頃から一緒にいたらしいね。まだ主催者の紫陽と同一人物とは限らないけど」

「……きっと同一人物だ。それをあいつは知ってる」

一息でグラスの酒を飲み干して、音を立ててテーブルに置く。

思い出すのはさらさらとした髪の感触、伝わる熱、そして肌に掛かる吐息。

以前街で紫陽という名を耳にした時の、大きく揺らいだ瞳。

あの時は無理に聞き出そうとは思わなかったけれど。

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