06
紫陽が軽く手を上げると、後ろに控えていた響が束ねられた書類を持って来て渡した。
それをめくりながら、紫陽は穏やかに言う。
「貴女方の経歴を調べさせて頂きました。騎士三人とは、最強の仲間を揃えられましたね。特に、二刀流の彼の強さは傑出している」
手を止めて蒼の写真が載った書類を軽く指で弾く。
「竜崎蒼は、王家直属の騎士団の長を代々務める竜崎家の跡取りですね。本人の素行には多少問題があるようですが、受け継がれた魔力は計り知れないものでしょう。抑えていますが、それは使えば使う程大きくなり、彼自身の命をも蝕んで行きますね」
「仮にそうだとしても、貴方に何か関係がありますか?」
「確かに僕には何の関係もありません。ですが、貴女がゲームに出ている理由には関係があるかと」
華憐は一瞬だけ黙り込み、すぐに紫陽を正面から見据えた。
「はい、その通りです。私はその為にゲームへの出場を決めました。あの人の魔力が極限まで解放されるように」
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Reservoir Amulet