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その瞳は迷いの無い光を宿し、感情を読ませない。

「彼が命を落とす事になるかもしれませんよ」

「それは今のままでも同じ事です」

全く揺るがない華憐の様子を、控えている大碓と響は黙ったまま見ている。

紫陽は微笑みを崩さずに続けた。

「幾ら最終戦でも、彼が極限まで魔力を解き放つとは考えられませんね。どんな相手でも、彼は魔力を抑えた状態で充分勝てる。……方法は、一つしか」

「分かっています」

「彼の魔力が命を削るものであると、どうして知っているんですか?その事実は、特に貴女には伏せられている筈ですが」

「それは、貴方に何か関係がありますか?」

答えるつもりは無いと暗に告げる華憐にも、紫陽は動じない。

「確かに、僕には関係はありません。でも貴女には関係があるでしょう。だから、その事実を受け止めて前へ進もうとしているのですね」

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