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丁度、自分の中に眠る魔力に目覚め始めた頃だ。

そしていずれ辿る末路についても同時に分かった。

刻まれた血が、力がそれを告げたから。

けれど分かっていても理解する事は難しくて。

両親が亡くなった時に、その死の恐ろしさは感じていたから。

いつか力に飲み込まれて死ぬ、なんて未来を受け入れられなくて。

自分を取り巻く全てに反抗して。

(あの頃の俺が、王家の護衛なんてする筈無い)

むしろ刃を向ける絶好の機会と見ただろう。

自分の力は王家を守る為のものなのだから、王家さえ滅びれば未来は変わる。

王家は、憎むべきものだった。

きっとそうだった筈だ。

あの頃の自分にとっては。

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