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戦いが始まった。

華憐はステージの下からゲームの行方を見守りながら、初めて騎士団本部を訪れた時の騎士団長との会話を思い返した。

『やはり、そうなのですね。あの人の魔力は……』

『はい、貴女の仰る通りです。蒼の中に眠る力はいずれあの子自身を飲み込む。魔力を使い力に覚醒すればする程、蒼は死に近付いて行く』

団長は寂しそうに微笑む。

『貴女が気に病む事はありません。それは代々受け継がれた力の為。たまたま私の時ではなく、あの子の時にその力が必要とされただけなのです』

出来る事なら代わってやりたいと、蒼とよく似た厳しい中に優しさがある瞳が語っていた。

『仕方無い、なんてそんな……そんな事は』

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