09
王家が崩壊しようとしていると、あの頃から決まっていたというのか。
蒼と出会わなければ、何も知らないままだっただろう。
そして自分の知らない所で、自分の為に失われて行く命。
今までも、これからも生きている限り同じ事が繰り返されるのか。
そんな犠牲の上に生きて行かなければならないのか。
あの明るい瞳も、深い響きを持つ声も、触れた体の温もりも。
全てが無くなり、消えてしまう。
そんな事は、納得出来ない。
仕方無い、なんて諦められない。
『騎士団長殿』
自分でも驚く程、低い声が出た。
『あの人を、死なせはしません』
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Reservoir Amulet