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華憐は両手を握り締め、蒼と紫陽の戦いを見詰めた。

(蒼の魔力が少しずつ強くなっている……)

『別れの挨拶みたいな事言うなよ。まだこれからも迷惑なら幾らでも掛けられてやるからさ』

自分の運命を知った上で、笑ってそう言う貴方だから。

優しくて悲しい貴方だから。

(死なせない、絶対に)

目を逸らさずに蒼の姿を見る。

激しさを増す雷光を避け、紫陽が銃で攻撃を加える。

弾丸を交わす内に、蒼の体の傷は増えて血がステージに滴り落ちる。

疲労は確実に溜まっている筈だ。

それでも蒼の纏う稲光は弱まらない。

益々危険な輝きを放って凶暴さを増して行く。

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