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だが、戦闘能力ならばこちらの方が上だ。
そう思った時、紫陽が服のポケットから何かを取り出して投げた。
「……っ!?」
それはステージの上で激しく爆発し、辺りに風を巻き起こした。
爆風に飛ばされた蒼の体が強く叩き付けられる。
「ったく、用意が良いな」
口元に流れた血を拭いながら立ち上がった体からは、血が滲んで服を染めている。
「それだけ、向こうも本気だって事か」
ならば、こちらも本気を出すしか無い。
負けてやるつもりなど、ありはしないのだから。
見ている方が辛いだろうに、戦いから目を逸らさない華憐の為にも。
どうしても勝たなくては。
蒼の瞳が危険な光を宿し、その手から雷光が生まれる。
勢い良く飛び出しながら、紫陽に向かって叩き込む。
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Reservoir Amulet