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「喰らえ!」
紫陽が再び投げた爆弾にも構わず、ひたすら前に出る。
爆風の向こうだけを見据え、自分の魔力を更に大きく広げる。
今まで使った事の無い領域まで目醒めさせる。
爆発音が響き、ステージの上の二人の姿を激しい風が包み込む。
目をくらます程の光と風が激突し、一瞬後には静けさが訪れた。
「勝負がついたな」
それまで黙ってゲームの行く末を見守っていた響が呟く。
それと同時に紫陽が膝をつき、蒼に告げる。
「どうやら、僕はもう立てないようです。僕の負けですね」
その言葉を聞いた蒼が、深く息を吐いて剣で体を支える。
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Reservoir Amulet