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『でも、それでも国の為にお父様もお母様も時に非情になって自分を殺す事が務めと言います。そしていつか報いを受けるのも』

華憐が儚い微笑を浮かべた。

『それはもしかしたら、貴方によってもたらされるのかもしれませんね』

ゆっくりと歩み寄って来た華憐が、そっと蒼の頬に触れる。

『ですから貴方はどうか何も気にせず、貴方の信じる事をして下さい』

『…………』

しばらく黙り込んでから、大きく息を吐く。

『あんたみたいな奴、いるんだな』

『はい?』

『何だか俺が凄い悪者のような気がして来たぜ』

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