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『蒼、さん……?』

驚いたように目を見張る華憐の頭を、手を伸ばして撫でる。

さらさらとした髪の感触が、手に心地良い。

今まで纏っていた自分の魔力などよりも、ずっと。

『あんたみたいなガキが、そんな簡単に死んで良いなんて言うなよ。勿体無いぞ』

長い漆黒の髪を指でなぞりながら続ける。

『俺は王家の事なんてよく知らないけどさ、泣きたい時に泣けないなんて王女様も大変だな』

華憐はまだ瞳を大きくしたままこちらを見詰めている。

先程まであんなに大人びていたのに、こうしていると本当にただの子供だ。

『泣かないのも強さかもしれないが、泣きたい時に泣くのも強さだと思うぞ。あんたまだ子供なんだし、たまには誰かに甘えたり縋ったっていいんだよ』

『どうして私にそんな事を言うんですか?』

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