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「華憐も本当は命の危険を犯したくはなかったでしょう。それは自分を助けてくれた人が傷付く事だと分かっていたでしょうから。しかし彼の魔力は大きくなる一方だったから、彼女は決めたんです。共にいられなくても彼が生きる未来を選び、自分の魔力を彼に与えて自分は姿を消す事を」

「……華憐は、ずっと知ってたんだな」

目を覚ました蒼が、体を起こしながら低い声で言った。

「王家を守る為に俺が持つ魔力は、いずれ俺を殺す事を」

「……っ!?」

信武が驚いたように息を飲み、阿紋も目を見張る。

「そういう力を持つ者が、騎士団長の家系には生まれるんだ。俺はたまたまその力を持って生まれて来て、自分の長くない未来を知った。だから昔城の護衛に特別に加わった時、王家の奴らを殺そうと思った。そうすれば俺は自分の魔力から解放されるから」

蒼は深く沈んだ瞳で淡々と語る。

「そして、そこで華憐に出会ったんだ」

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