desolatecity.07


蒼の言葉に、華憐は一瞬思いがけない事を言われて戸惑った顔になった。

その表情は年相応に見えた。

「ほら、行くぞ。生きて出来る事を探すんだろう?」

「あ、うん」

軽く叩かれた頭を押さえながら華憐が小走りに隣に並ぶ。

そして、しばらくしてから口を開く。

「蒼、有り難う。貴方に会えて良かった」

「当然」

「でも、あの日どうして城にいたの?もう誰もいないと思ってたのに」

その質問に、蒼はにやりと笑った。

「忍び込んだんだよ。あんたの言った通り、誰もいなかったから実に楽だったぜ」

「ええ?どうしてまたそんな事を」

「ほら、ありもしない罪状が張り出されただろ。王女が多くの民をたぶらかしては殺して、死体を城に埋めてるっていう。そんなのは嘘だろうと思ったが、もし本当だったら是非とも王女様の顔を拝みたくてな」

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