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「ったく、だったら何で俺にだけ黙ってたんだよ」

不平を述べた大碓に、響が冷静に返す。

「話せば全力で邪魔しただろう」

「そりゃあ、まあな。女の子を銃で撃つなんて、黙って見てられるかよ」

「邪魔をされては困ったから、黙っていたんです。彼なら必ず華憐を追い掛けて、連れ戻してくれるでしょうから」

信武は目を細めて尋ねた。

「どうしてそんな事を?」

「ただ、興味があっただけですよ。全てを壊すのではなく守る、そんな二人が歩む恋路がどんなものなのか」

「……お前のした事を許せるとは思えん」

しばらくして、阿紋が腕組みをして言った。

「だが、蒼に華憐の居場所を教えてくれた事、感謝する」

紫陽は微笑み返した後で、真剣な瞳をする。

「僕も許されるなんて思っていません。けれど今は謝るより先にする事がありますから。償いの気持ちは、行動で示します」

「何をするつもり?」

「二人が帰って来た時に備えて、国の再建の準備を」

再びの繁栄を。

再び光の下へ人々の心を。

修復の準備を。





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