desolatecity.09
蒼は少し考えてから口を開いた。
「じゃあ、まさか初恋もまだなのか?16にもなって」
「……うん。そういうのはよく分からない」
「それで、いつかどっかの偉い貴族とかと結婚するのか?好きでもないのに」
「大丈夫だよ。その時が来たらちゃんとその人を好きになるよ。その前に、国を何とかしないといけないけど」
そう言った華憐の湿った髪に、蒼は手を伸ばして触れた。
華憐が大きな瞳で見上げて尋ねる。
「どうしたの?」
「俺はあんたの生き方に口を出す権利なんて無いけどな。一つ言わせてもらえば、恋ってのは理屈でどうこう出来るものじゃない。自分じゃ止めたくても止められなくて辛くて切なくて、でも甘くて愛しいものなんだ」
それから肩をすくめて付け加える。
「ま、俺もまだそんな恋は知らないけどな」
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Reservoir Amulet