13


ずっと一人で、何もかもを捨てる覚悟で戦い続けたこの少女は。

本当は孤独で寂しくて、いつも見えない深くで泣いていて。

それでも寂しい時こそ笑うところが、自分と何処か似ていて。

幼いあの日に出会った時から変わらなくて。

だから呼び合うように引き合うように、お互いが必要で求め合っていたのかもしれなかった。

弱い部分を補うように満たすように、涙を拭い合う為に。

迷って傷付いて足掻いて見付け出した本当は。

気が付けばふと側にあるような優しさで、いつも隣にいてくれたのか。

「……有り難う。華憐が好きだと言ってくれるなら、俺は俺でいる事を少しは許せる気がする」

恋する理由も生きる意味さえも無かったのに。

諦めて、全てを冷めた目で見ていたのに。

こんな奇跡が、自分に起こるなんて思わなかった。

誰かと出会って同じ時を過ごして、変わって行くものも変わらないものも。

価値ある永遠になるから。

「俺の想いも命も、全てを貴女に」

「え……?」

顔を上げた華憐の足元に跪き、その手を取って口付ける。

「俺の、ただ一人の女王陛下」

- 304 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む


ページ:



Reservoir Amulet