desolatecity.11


荒廃した街でも、その中心には人々が集まるように生活していた。

蒼は華憐が何も言わない内に、さっさと宿を取って寝床を確保した。

「この世界の金はあんまり無いから、二人一緒の部屋だが文句は言うなよ」

「うん」

部屋はそんなに広くはなかったが、交代でシャワーを浴びて用意されていた寝巻きに着替えるとかなり人心地がついた。

「疲れてるだろうから、とっとと寝ろよ」

二つあるベッドの片方に腰を下ろして蒼が声を掛ける。

「分かってる。蒼こそ、体の具合はどう?」

「別に普通だが。何でだ?」

「色々な事を急に思い出したから、疲れた筈だよ。まだ魔力の回復が完全じゃないなら、尚更」

「平気だよ、俺は。元々夜行性だから、目が冴えてる位だ」

心配そうな顔をしている華憐を安心させるように軽く言う。

「まあ、俺も服が乾くまでは出掛ける訳にはいかないから、今夜は大人しく寝るけどな。だから、あんたも早く寝ろ」

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