03


「華憐、余計な事を言うなよ」

溜息混じりに突っ込んだ華憐に向かって蒼が言い返す。

そのやり取りに業を煮やした男の一人が怒鳴った。

「てめえら、人を馬鹿にしてんのか!」

「ああ」

蒼はあっさりと頷いて認めた。

「女性を大事にしないなんて、馬鹿以外の何でも無いさ。あんたら、そんなだからもてないんだよ」

その指摘は的を射ていたらしく、男達は痛い所を突かれた顔で襲い掛かって来た。

しかし、蒼は素早く動いていきなり何人かを殴り倒していた。

騎士だから強いというよりも喧嘩に慣れているといった感じで、笑みを浮かべてさえいる。

(あれで騎士なんて、信じられない)

改めて呆れ返りながら、華憐も武器として身に付けていた鎖を手にして応戦に出た。

蒼が速やかにほとんどを倒した為、二、三人を気絶させたところで勝負はついていた。

向かって来た相手が皆地面に倒れると、蒼は足元に転がっている男の胸ぐらを掴んだ。

「話を聞かせてもらうぜ。あんたら、紫陽の指示で動いていた連中だろう?その指示を踏み越えてここらを荒らし回っているってのは、どういう了見なんだ?」

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