08
夢を見て、深夜に突然目を覚ます。
飛び起きた体には、冷たい汗をかいていた。
まだ夢から覚め切れず、暗い闇の中を彷徨うように歩き出す。
(私が歩む道は、間違ってはいないだろうか。また、違う痛みを生んでしまわないだろうか)
武器として身に付けた鎖が鳴る音が耳につく。
(また誰かを、傷付けてしまわないだろうか)
「華憐?どうした?」
蒼に声を掛けられて、華憐はようやく一人きりの冷たい夢から覚めたような気持ちになった。
蒼は近付いて来ると、後ろからそっと自分の上着を掛けてくれた。
躊躇うように静かに肩に置かれた手の温もりに、泣きたくなる程ほっとする。
(いつもそうだった、この人は本当に辛い時寂しい時に温もりをくれる。振り向くとそこにいてくれる)
胸の中に暖かなものが満ちて来て、小さく息をつく。
「大丈夫か?怖い夢でも見たのか」
心配そうに尋ねられて、素直に頷く。
「何度も見た夢なの。最近はあんまり見なくなってたんだけど……あの日の夢」
「あの日?」
「うん。他に誰もいない城の中で毒を飲もうとした、あの日」
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Reservoir Amulet