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城内に満ちていた静けさは、一瞬にして破られた。

中に潜んでいた男達が突然の侵入者に慌てて応戦するが、相手に攻撃を加える間も無くすぐに戦闘不能にされた。

「な、何だ、あのガキは!?」

「くっ、小さ過ぎて狙いが付けられん!」

「黙って聞いていれば言いたい放題!失礼にも程があるよ!」

華憐が怒鳴りながら鎖を振り、男の首筋を殴って気絶させる。

「しかし、凄いな。華憐と一緒にいるようになって随分経つが、何だか守ってやる必要も無さそうだと今頃気付いたぞ」

まだ怪我が残っていて動きが制限されているにも関わらず、鮮やかに相手を倒して行く華憐の姿に、蒼がしみじみと呟く。

「もう!感心してないで手伝ってよ!」

「いや、この際思いっ切り女王の強さを見せ付けてやれよ。きっと即位してから伝説になるぜ」

「人事だと思って、楽しんでるでしょ!?」

「そう怒るなって。それ位元気な方が、頼もしいだろ」

そんな事を話している内に、気が付けば立っているのは蒼と華憐だけになっていた。

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