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「とんでもありません!その位なら僕がやりますよ」
「お前はもう少し女王らしく振る舞った方が良いと思う」
「どうして?何処にいて何をしていても私は私だよ」
立ち上がって紅零が運んで来たティーポットを手に取る。
「私は私のまま、女王である事にしたの。無理せずに誰かの力が必要な時は助けてもらって、その代わりに私に出来る事があるなら助力は惜しまない。そうして私の周りの一人一人を大切にして行きたい。自分の大事な人さえ大切に出来ずに、国を守るなんて出来ないから」
立ち昇る湯気を見詰めながら微笑む。
「人は皆、誰かの大切な人なんだよ。だから私は国民一人一人が、優しさを強さだと考えるようになってほしい。相手が誰であれ手を差し伸べる事を厭わず、支え合い助け合って生きてほしい。そして私も、民の中で最も小さな存在として尽くして行きたい」
香り高い紅茶を注いで、紫陽と紅零の前に置く。
「これまで王家はずっと、国民の上に立とうとして少なからず人を傷付けて来た。だからこそ、こんなに国が荒れてしまったのだと思う。私は誰かの上に立つよりも、同じ目線でいたい。そうでなければ民の望む幸せな国へ導いて行く事なんて出来ない」
穏やかで、凛として強い声は迷いが無い。
「私が目指す国へはまだ遠い。それでも忠誠を誓ってくれた皆に、これで報えるかな」
二人は何も答えず、ただ信頼を込めて華憐を見た。
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Reservoir Amulet