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「蒼……どうして」

「忍び込んだんだよ。二回目だし、ちょろいもんだったぜ。城の護衛をもっと考え直すように、紅零にも言っておかないとな」

「もう、そんな事しないで普通に入って来ればいいのに。大体此処、何階だと思ってるの?」

何も変わらない様子で言った蒼に、華憐は呆れた顔をした。

「わざわざ会いに来たっていうのに文句言うなよ。それとも、さっきの可愛い言葉は嘘だったのか」

「……そんな訳無いよ。会いたかった」

「ああ。俺もだ」

蒼は微笑んで腰を屈め、改めて華憐の顔を覗き込む。

「しばらく見ない間に、綺麗になったな」

「え……ええっ?どうしたの、急に。何かあったの?」

「何だよ、そんなに驚くような事言ってないだろ」

「だって、今まで一度も私にはそんな事言ってくれなかったよ」

目を丸くして華憐が続ける。

「他の女の人には沢山言ったかもしれないけど、私には言ってくれなかったよ。一回も!」

「……そうだったか?」

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