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「もうすぐって……じゃあ、騎士団本部に行きたかったの?それなら別に隠さなくてもいいのに」
益々不思議そうな華憐を促し、本部へ続く道を曲がる。
しばらく歩いて本部が見えて来た時、華憐が目を見張った。
「あれ?まだ朝早いのに、何だか賑やかだね。まるで……」
離れていても伝わって来る、この雰囲気には覚えがある。
「まるで、結婚式でもあるみたい」
その言葉に、華憐の手を取って歩いている蒼が微笑んだ。
「正解」
「本当に?誰の結婚式なの?私が知っている人?」
「……誰だと思う?」
瞳を輝かせて尋ねた華憐を優しく見詰めながら、本部の門をくぐる。
途端に沢山の花が頭上から降って来た。
「え?なあに、このお花」
華憐が上を見上げると、門の両側に生えている木の枝に腰を下ろしている信武と阿紋が手を振った。
「おめでとうー、二人共」
「幸せになるんだぞ」
そう言うと、抱えた籠の中から更に花を撒く。
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Reservoir Amulet