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家に入ると、奥から美野里が出て来て迎えた。
「いらっしゃい、華憐様」
「お久し振りです」
挨拶をした華憐の手を、美野里が楽しそうに取る。
「ではでは、早速こちらへどうぞ」
「え?」
「じゃあ俺達は、あっちの部屋で待ってるから」
「はい、お任せ下さいな」
蒼達が他の部屋へと言ってしまうと、美野里も華憐の手を取ったまま歩き出す。
「あの、何かあるんですか?」
「見てのお楽しみですよ。とっても綺麗なんです」
「……?」
首を傾げた華憐を導いて、美野里が一つの部屋のドアを開けた。
中を示して、得意そうに笑う。
「ほら、綺麗でしょう?」
「……うわあ」
部屋の中に掛けられた純白のドレスを見て、華憐は息を飲んだ。
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Reservoir Amulet