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「いや、でも本当綺麗だよ!」

「よく似合っている」

大碓も感心したように腕組みをして呟く。

「華憐ちゃんは、やっぱり女王なんだなあ」

「ドレスを着ると、改めてそう思うな」

「僕が育てた王女ですよ。当然じゃないですか」

得意げに言った紫陽は、蒼の方を見て嘆かわしそうに続けた。

「ほら、貴方も何か言ってあげたらどうですか。見惚れる気持ちも分かりますが」

「あ、ああ……」

蒼は口を開きかけ、周囲からの意味有りげな視線に気付いて軽く舌打ちをする。

「お前ら、邪魔だ。あっちへ行ってろ」

「何だ、つまんないな」

「今まで沢山の女性を口説いて来たのだから、さぞ素晴らしい言葉を聞けると思ったのだが」

「もういいから、さっさと行け!」

追い払われて皆ががやがやと外へ出て行くと、蒼は息をついた。

「やれやれ、全く騒がしい連中だな」

「そうだね。でも賑やかで楽しいよ」

華憐が微笑んで目を閉じる。

「たまには一人も静かなのもいいかもしれないけど、やっぱり誰かと一緒の方が楽しいよ」

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