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「……ああ、そうだな」

大好きな人と一緒にいる時間は、一人の静寂さえも包み込んで溶かすから。

一緒にいたい、これからもずっと。

蒼は手を伸ばしてそっと華憐の髪に触れた。

「悪くないな。本当に天使に見える」

「あ、有り難う」

「なあ、華憐。気付いていたか?」

頬を染めた華憐に、蒼は笑い掛ける。

「俺だけじゃない。皆、華憐が大好きなんだぜ」

「え?」

「華憐が皆を大切に思っているように、皆も華憐を大切に思ってるんだ。女王としてこの国を暖かく優しく導いてくれる華憐は、国民全てに愛されてる」

君がくれた無数の優しさを、少しでも返したい。

いつも救われた微笑みのように、支えになりたい。

「だから本当は、俺が攫ったりしたら恨まれるんだろうけどな。……それでも、譲れない」

これだけは、どうしても譲れない。

魂全てで、手に入れたい。

「まだ、ちゃんと言ってなかったよな。俺は、ずっと捜していた世界一の美女を此処に見付けた。必ず幸せにする。俺のものになってくれるか?」

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