desolatecity.20


立て札に書かれていたのは、人々にあるゲームへの参加を促すものだった。

そのゲームとは、人間同士が四人一組になって戦い勝敗を競う。

勝者は賞金が貰え、更に最終戦まで残り優勝すれば多額の優勝賞金が与えられる。

だがその分危険も伴う。

「こんなあっても無いのと変わらないルールで人を戦わせるなんて、命を落とすかもしれないよ」

「まあそうだな。金が掛かってくれば手段を選ばない奴も出て来るだろうし、このゲーム自体が賭け事になって大きな金が動く事も考えられる」

「こんな横暴を許しておく訳にはいかない。この国を好きにはさせられない。止めないと、今すぐに」

落ち着かせるように華憐の頭に手を乗せて、蒼が言った。

「頭に血が上ったまま喧嘩をしても、こっちに不利になるだけだぞ。捨て身になっていいのは最後の最後、手段を尽くして他にもう手が無いって時だ。あんたにはまだ他にやれる事があるかもしれないだろう?」

「でも急がないとゲームが始まってしまう。そうしたら人が傷付いてしまうんだよ。今ならまだ、間に合うかもしれない」

「おい、待てよ」

蒼が再び華憐の腕を掴む。

「華憐は王家の人間なんだろう。じゃあ国の為に知略を巡らしたり、何かを決断したりする力はある筈だよな」

躊躇わず自分の命を捧げようとしたりあの世界で蒼が生きて行けるよう対処した事からも、それは分かる。

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