desolatecity.21


王家の血を引く者が持つ、国を導く力が華憐には備わっている。

「それに身のこなしとか見てると、護身術位は身に付けてるだろ」

「どうしたの、急にそんな事を言い出して」

「出ようぜ、このゲームに」

不敵な笑みを浮かべてさらりと言うと、華憐は目を見張って見上げて来た。

「本気で言ってるの?」

「勿論本気さ。ゲームに参加すれば主催者と直接会う機会だってあるかもしれないだろう。あんたが今乗り込んで、警備の奴等に捕まるよりよっぽど確実で安全だぜ。それに俺はこう見えても騎士なんだ。絶対に負けはしない。あんたを守りながら戦う位お安い御用さ」

「でも……」

まだ戸惑っている様子の華憐の顔を、腰をかがめて覗き込む。

「華憐、あんたには怒った顔より笑顔の方が似合うよ。安心しな、あんたの両親の仇は俺が討ってやる」

「え……!?どうして……」

「分かるさ。この主催者が、王家に反逆して国を乗っ取った奴等の一人なんだろ。そしてあんたの家族を滅茶苦茶にした張本人だ。壊してやろうぜ、奴等の腐った支配を」

「どうして、貴方はそんなに私の為に色々してくれるの……?何の、関係も無いのに」

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