fictionstory.08


泊まっている部屋のドアの前に立つと、中の灯りが消えているのが分かった。

華憐がもう寝ているかもしれないから、音を立てないように気を付けてドアを開ける。

中に入ると、こちらに背を向けてベッドに座っていた華憐が振り向いて驚いた瞳をした。

「どうしたの?随分早いね。帰って来るのは朝かと思ってた」

「あんたこそ、どうしたんだ?子供は早く寝ないと駄目だぞ」

「……何だか静か過ぎるから。静かな夜は、かえって眠れないの」

俯くと長い髪で隠れて、その表情は見えない。

(静けさが怖い、か……。あの頃の俺と同じだな)

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Reservoir Amulet