fictionstory.12
翌日街を出てしばらく行くと、二人は山の中へと続く広い道に出た。
最近はめっきり人通りが減ってしまったが、少し前まではこの道を大勢の人が行き交っていた。
「騎士団本部に、それとその先にある城に続く道だ」
指を指して言った蒼に、華憐が頷く。
「そうだね。私は騎士団の皆さんにも随分迷惑を掛けてしまった筈だから、ちゃんとお会いして謝らないと。貴方のご家族やお友達も心配しているよね」
「気にする事無いさ。俺が長く留守にするのなんてよくある事だからな。誰も心配してやいないよ」
蒼の口調はあっさりしていて、本人は本当に気にしていないようだった。
「さて、この道を行けば本部までは一番早く着く。行くか?」
「え?うん。何か問題があるの?」
尋ねられた蒼は軽く答えた。
「いや、特に無いぜ。ただ、昔からこの道は治安が悪いんだ。騎士団で見回りをしても後を絶たなくてな」
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Reservoir Amulet