fictionstory.16


歩く道は静かで、人とすれ違う事も無かった。

順調に本部まで行けると二人が考えた時、突然木々の間から数人の男達が飛び出して行く手を阻んだ。

手に武器を持った穏やかではない様子に、華憐が目を見張って言う。

「どうして今頃こんな所にこんな物騒な人達がいるの。城に行く人なんてもういないのに」

「きっと暇なんだろうさ」

「でも私達に盗む程の物は無いって見れば分かるよ」

「多分あいつらの狙いはあんただよ。女なら捕らえれば色々使い道があると思っているんだろう。今は子供だが、一応女の華憐が旅をするには常にそういう危険があるのさ」

「もう、どうしてそれをもっと早く言ってくれないの」

二人が小声で会話をする間に、男達は距離を詰めて襲い掛かって来た。

それを二手に別れて交わし、蒼が華憐に向かって怒鳴る。

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