fictionstory.20
「全く、うちの王女様は勇敢だな。俺の側を離れたくないって気持ちは分からないでもないが」
責めるではなく、ただ優しい声に安堵した華憐は思わず涙ぐみそうになった。
「少しでも力になれたらと思ったんだけど、蒼には必要無かったね」
「……怖いと思ったか?まあ、あんまり女の子に見せるもんじゃないだろうが」
華憐は蒼を見上げて尋ねた。
「蒼の、魔力なの?今の……」
「ああ、まあな。何処まで回復したか試すつもりだったんだが」
溜息をつきながら、髪をかき上げて続ける。
「華憐を怖がらせたくなかったんだ。だから一人で戻らせようとしたんだが、間違いだったな。余計心細くさせたみたいだ。悪かったな」
「え?」
「あんたの気持ちを考えれば、あそこで別れたりはしなかった。辛い事を思い出したんだろう。走って来た時、泣きそうな顔をしてたぞ」
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Reservoir Amulet