nostalgiamind.09


「私の事?」

聞き返しながら中に入って座ると、蒼以外の二人が瞬時に姿勢を正した。

「華憐様、先程は気付かず失礼を致しました」

「お目にかかれて光栄です」

「……え?」

蒼がやれやれと息をつき、二人に向かって諭すように言う。

「駄目だな、ちゃんと言っただろう。こいつは今、身分を隠してるんだ。さっきは例外。お前らがそんな態度じゃ、こいつだって気後れするだろ」

「そんな事を急に言われても、いきなり切り換えられるものではない」

「そうそう。僕達は蒼と違って常識っていうものが備わってるんだよ」

二人はぶつぶつ言いつつも華憐に向き直った。

「それじゃあ改めて、宜しくね、華憐。僕は信武【しのぶ】で、こいつは阿紋【あもん】っていう名前なんだ」

「蒼から話は聞いている。貴女がゲームとやらにでるのなら、俺達も出よう」

華憐は思わず目を見張って二人を見返した。

「本当にいいの?」

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