nostalgiamind.10


「何言ってるんだい、そんなの当然だよ」

信武は朗らかに笑って答えた。

「良い腕試しになりそうだし、その上王女様の護衛が出来るなんてまたと無い機会だよ」

「その通りだ。だから貴女は貴女の望む通りに進んで行けば良い。それが何処へ続こうとも、我々は従って行く」

蒼が『言った通りだろう』というように唇の端を上げるのが見えた。

華憐は微笑んで三人の仲間を見詰めて口を開いた。

「有り難う。私はまだ知らない事ばかりで迷惑を掛けてしまうかもしれないけど、自分に出来る事は精一杯やるから、こちらこそどうぞ宜しく。それから」

そこで言葉を切った華憐は、ふっと真剣な瞳をする。

「私を王女として扱う必要は無いの。私を守っていたら自分が命を落とすというような状況になったなら、無理に守らなくてもいいから。その時はどうか自分を守って」

- 81 -






[*前] | [次#]

しおりを挟む


ページ:



Reservoir Amulet