nostalgiamind.15


引き締まった表情で応じた二人の横で、華憐が頭を下げる。

「皆様のご協力に感謝します。色々と有り難うございました」

そう言ってから本部に背を向けて歩き出す。

「……皆、良い方達だね。迷惑を掛けてばかりの私にも、とても優しくしてくれて。最初は、ちょっとびっくりしたけど」

「じいさんは普段は穏やかなんだが、怒ると怖いんだよな」

蒼は少し誇らしそうに続ける。

「だけどじいさんは、今でも騎士団一腕が立つ。父さんも母さんも亡くした俺を、昔から育ててくれたんだ」

ならばもっとしっかりして気苦労を減らしてあげればいいのに、という華憐の考えを読んだように蒼が苦笑した。

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