nostalgiamind.16


「でも俺は騎士には元々向いてないんだよ。何かに忠誠を誓うなんて俺には無理だ」

「そう言いながら、他でもない王女を連れて来るんだから呆れるな」

「うんうん。昔っから蒼には振り回されてばかりだけど、あんなに驚いたのは初めてだったよ」

華憐は改めて共に歩く三人の方を見て言った。

「三人は、幼馴染なんだね」

「ああ、まあな。昔から腕を競い合ってばかりいたっけ」

「何だかんだでつるむんだよね。何しろ気心が知れてるから」

信武が明るく口を開く。

「昔から知ってるし、何考えてるのか大体分かるよね。幾つになっても、人の心はそんなに変わらないから」

「……分からない事もあるけどね」

自分にしか聞こえない声で呟いた華憐は、溜息をついて風に揺れる髪を押さえた。

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