nostalgiamind.18


道はずっと城へと伸びていたが、近付くにつれて草が生い茂り歩きにくくなっていた。

何カ月も人が通っていない為、道は荒れ果てている。

先頭に立つ蒼が草や木の枝を払い、四人は一列になって進んだ。

「あ、この辺に木の根が……」

「きゃっ!」

蒼が振り返って言い終わらない内に、すぐ後ろを歩いていた華憐が躓いて体勢を崩した。

「危ないっ」

「おっと」

手を伸ばして華憐を受け止め、蒼はほっとしたように息をついた。

「気を付けろよと言おうとしたんだが、遅かったな」

「ご、ごめん」

「大丈夫か!?」

一番後ろを歩いていた阿紋が声を掛ける。

「平気、平気。ちょっと躓いただけだから」

「良かったー、ひやっとしたよ」

信武も安堵した様子で笑顔を浮かべた。

「しかし、道が悪いな。お前ら、うちのドジな王女様が転ばないようにしっかり見ててくれよ」

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