gamestart.05


出て行く二人に手を振ってから、信武は思わずといった調子で呟いた。

「僕、蒼と華憐が一緒にいるのを見るの好きだな」

「確かに良い雰囲気だ。本人達は気付いていないのだろうが」

蒼が置きっ放しにしていった書類を片付けながら、阿紋も認める。

「そうだね、本人達はまだ気付いていない。けど」

信武は少し考えてから続けた。

「あの二人が恋人同士になったら素敵だと思うよ」

「ああ、俺もそう思う。今は有り得ないかもしれないが」

「うん。でも……折角出会ったんだし、幸せになってほしいよね」

そっと目を閉じた阿紋が微笑んで答えた。

「ああ、そうだな」

広い世界で巡り会えたのだから、別れの事など考えずに。

同じ想いを二人が抱いたなら、それは何より強いから。

どんな障害も困難も乗り越えて開くから。

今はまだ遠くても、いつかそんな幸せが訪れるように。





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